ゲームの学校に通うということは?
「ゲームプロデューサーになるには現場を熟知しなければいけないので、まずは制作アシスタントとして入社し経験値を積むことことになります。三度の飯よりゲームが好き」という人はゲーム業界で働くことを考えたことがあるのではないでしょうか。 最近ではゲーム制作について勉強できる学校も増え、難関だったゲーム業界への道も開かれつつあります。 でもゲーム業界で働きたいと思いつつ、ゲームの仕事ってどんなものがあるの? 自分に合っている仕事はどれ? と悩んでいる人もいるかもしれませんね。 それではゲーム制作の学校に入学する前に様々なセクションについて予習しておきましょう。 ゲームの仕事について
ゲームプロデューサー
◆概要
ゲーム制作の企画・開発から運営までを統括する責任者のポジションです。予算や人材の確保・スケジュール管理・品質管理・プロモーションまでを取り仕切るため、現場経験が豊富な人材が担当することが多いでしょう。
◆なり方
ゲームプロデューサーになるには現場を熟知しなければいけないので、まずは制作アシスタントとして入社し経験値を積むことことになります。 ゲームの学校を卒業してゲーム会社に就職することが一番の近道かもしれません。
◆必要な能力
ゲームプロデューサーは現場を取り仕切るため、プログラミング・グラフィックなどのゲーム開発全般に関する知識・技術、またマネジメント能力やリーダーシップが必要とされます。
◆必要な勉強
ゲームプロデューサーはスタッフを統括する役目なので、各セクションについて細かく知らなければいけません。そのためには自分でゲームを制作するのが一番。 ゲームの学校ではプロと同じ手順でゲーム制作の実習を行うので、そちらで学ぶのもおすすめです。
ゲームディレクター
◆概要
ゲームディレクターは現場監督のポジションです。開発チーム全体の進行状況などをプロデューサーと共に把握して、その都度対応していく仕事です。 またゲームの演出・監督としての役割も担っています。
◆なり方
ゲームディレクターになるにはプロデューサーと同じく下積みをする必要があります。 例えばプログラマーとして入社して実力と経験を積み、メインプログラマーとして企画段階から参加・その後ディレクターの道に進むという進路が一般的です。
◆必要な能力
ゲームディレクターは現場を取り仕切る役目なので、リーダーシップ能力は必要不可欠。またアイディアや指示をわかりやすくスタッフに伝えるためのコミュニケーション能力も必須です。
◆必要な勉強
ディレクターになるためにはまず、ゲーム制作会社に一スタッフとして入社する必要があります。そのためゲーム制作に必要なセクションのいずれかの技術を身に付けなければいけません。 プログラマーからディレクターを目指すのであれば、プログラミングの技術を磨くなどまずは自分に合ったセクションの勉強から始めましょう。
ゲームプランナー
◆概要
ゲームプランナーは企画立案・仕様書作成を主に担当します。作品のコンセプトを決めたりゲーム内のルールを考えたり。 経験と実績があるとプランナーとディレクターを兼任することもあります。
◆なり方
ゲームプランナーには特別な資格は必要ありませんが、ゲームの学校などで企画書の書き方などを学ぶと就職に有利でしょう。 プランナーを募集している会社は多く、自分で作成した企画書を提出して書類選考・面接を通過して入社。 入社してしばらくはアシスタント的な仕事をこなすことになります。
◆必要な能力
ゲームプランナーは自分が考えた企画の面白さを伝えるため、プレゼン能力が必要になります。
◆必要な勉強
ゲームプランナーは常に「流行しているもの」に敏感でなければいけません。そのためゲームだけでなく、映画やニュース・書籍などのトレンドをチェックしておくと企画立案などの際に役立ちます。
ゲームプログラマー
◆概要
ゲームプログラマーはC++やC言語などの開発言語を使用して、音楽・イラスト・システムなどゲームに必要な情報をプログラミングして落とし込む仕事です。
◆なり方
ゲームプログラマーは人手が足りていない現状があるため、会社によっては未経験可という場合もあります。未経験であればそのような求人情報に応募するのも良い方法です。 またゲームの学校に通い知識・技術を身に付けておくと就職にも有利になります。
◆必要な能力
ゲームプログラマーに最も必要とされる能力は「粘り強さ」です。プログラマーはプログラムを組む・デバック・修正の繰り返しです。 心が折れずに修正を重ねる粘り強さが重要です。
◆必要な勉強
ゲーム開発を行う際にはC言語・C++が使われることが多いので、独学でも学んでおくと役立ちます。またゲームの学校などに通うことも就職に有利になるでしょう。
ゲームシナリオライター
◆概要
ゲームのシナリオを作成するのがゲームシナリオライターの仕事。会議を通過した企画を受け取り、プロットを考えシナリオに描き起こします。 シナリオを書くためにはゲームのシステムなど様々な要素を考慮しなければいけないため、プランナーやディレクターが兼任する場合も多いです。
◆なり方
シナリオライターになる方法は、ゲーム制作会社に就職する・シナリオ制作会社に就職する・フリーランスで仕事を受けるかの三つです。 ひとつのゲームのシナリオに徹底して携わりたいのであれば、ゲーム制作会社に就職することをおすすめします。 ただしシナリオライター職のみでの応募は少なく、プランナーなども兼任する場合がほとんどです。
◆必要な能力
シナリオを書くためにはキャラクターの心情を把握する能力が必要になります。キャラクターは人間であることが多いため、人の感情を理解していなければシナリオは書けません。 人はどのような感情を持つと行動するのかを考えられる能力を身に付けましょう。
◆必要な勉強
ゲームシナリオは文字数の制限があったりキャラクターの表情差分を入れたりと、文章を書く以外にも様々なことに気を配らなければいけません。 まずはゲームシナリオの書き方の本などを読みながら、シナリオを一本書いてみると勉強になります。
ゲームサウンドクリエイター
◆概要
ゲームサウンドクリエイターの仕事は作品に合ったBGMや効果音を作ること。ゲーム機本体から音楽を流すため、ゲーム機のサウンド機能を考慮しながら音楽を作ることになります。
◆なり方
ゲーム音楽を学べる学校に通い、実習で制作した効果音やBGMをゲーム制作会社などに提出して面接・採用されれば入社するという方法が一般的です。
◆必要な能力
ゲームには様々種類があるため、あらゆる分野の音楽に精通していると重宝されます。プロデューサーに「○○な雰囲気で……」と言われたときに、すぐにイメージを掴めると仕事のしやすいサウンドクリエイターと感じてもらえるでしょう。
◆必要な勉強
サウンドクリエイターは曲を作るセンスや技術も重要ですが、コンピュータを使用するスキルも必要とされます。 そのためコンピュータを使用した曲作りの勉強をしておくと即戦力になれる可能性が高くなります。 まとめ ゲームを制作するためには様々な職種の人が関わっていますね。自分はどんな仕事をしたいのか・どんな仕事が合っているのかをしっかり検討してみましょう。 ゲームの学校は増えてきているので、入学して天職を見つけるのもひとつの方法です。 ゲームの学校の体験入学にも一度足を運んでみるとよいかもしれません。
まとめ
ゲームに関するどんな職種に就くにしても、まずはゲーム製作の基礎から学び、そして専門分野の知識を磨いていく必要があります。
そしてその知識を使って実際制作を行い、実績を持つことでどの企業も初めて興味を持つと思います。
これらを独学でやるのはなかなか難しく、アルバイトをするにしても前知識は自分で培わなくてはなりませんよね。
専門学校に通えばこれら全てを体感でき、かつ学校のコネクションもあるので、ほぼ確実にゲーム業界に就職できると言っても過言ではありません。
もちろん学費はかかりますが、働き始めてから徐々に返金していけば問題ないかと思いますので、ゲーム業界への近道は学校への入学でしょう。
ゲームの学校に通って最短で就職するならまずは色んな学校の見学へ足を運ぶことから始めましょう。